マリオット ベストレート保証の申請方法と通し方のコツを解説

マリオットでは公式サイトの価格が最低価格であることを謳っており、公式サイトよりも安いプランを見つけた場合にはベストレート保証(BRG:Best Rate Guarantee)が受けられます。

実はこのベストレート保証、承認されると25%OFFの権利が得られるため、上手く活用すると非常にお得にマリオット系列のホテルに宿泊できます。

この記事ではベストレート保証の申請方法と通し方のコツを解説いたします。

目次

ベストレート保証のルールについて

申請方法の説明に入る前にマリオットのベストレート保証のルールについて、詳細を説明します。

ベストレート保証を受けるためには以下の2点を満たす必要があります。

・同じ条件でより安い料金であること。
・公式サイトでの予約から24時間以内に申請すること。

ここでいう「同じ条件」というのは、同一の日程で客室タイプや朝食の有無、キャンセルポリシーなどが一致しているか、ということを指します。

申請が承認された場合、以下の特典のいずれか選択できます。

・客室料金からさらに25%の割引
・5,000Marriott Bonvoyポイント

値段が高いホテルの場合は25%割引がお得ですが、値段が安い場合は5,000ポイントの方がお得になります。

割引額と貰えるポイント数を比べて有利な方を選びましょう。

おおよその目安として、割引額が5,000円以上(=2万円の予約)なら25%割引、それ以下なら5,000ポイントを選んでおけばよいでしょう。

ベストレート保証の申請方法

マリオットのベストレート申請フォームから申請します。

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必要な入力項目は以下のとおり。

お客様情報

  • 名前
  • メールアドレス
  • 電話番号
  • 会員番号

ご予約情報

  • 予約確認番号
  • ホテル名
  • チェックイン日
  • チェックアウト日
  • 予約のレートと通貨

比較料金情報

  • 見つかったより定額の料金
  • その料金見つけたサイト(とウエブサイトかアプリの選択)
  • コメント

最後にリワードを選択という項目があり、同額料金から25%割引か、5,000ポイントを受け取るかの選択肢があります。

お客様情報の部分はマリオットにログインしている状態であれば自動で入力されます。

予約情報と比較料金(見つけてきたより安い料金)の情報を入力しましょう。

ベストレート申請時の注意点

マリオットのベストレート保証ですが、いくつかの注意点があります。

特定の会員向けのレートは対象外

例えば、一休ではダイヤモンド会員限定のプランがありますが、これはベストレート保証の比較料金として利用できません。

また特定のサイト経由だと出てくる割引料金もNGです。

比較料金はサイトのトップページからたどり着ける(見つけられる)料金でないと否認されます。

Trip.comなどの予約が確定しないサイトは対象外

Trip.comなどの一部のサイトは予約を入れてもホテル側で予約が確定するわけではなく、チェックインの段階で確定します。

このようなサイトはベストレート保証の比較料金として利用できません。

booking.comやexpedia、楽天、じゃらん、一休、Yahoo!トラベルといった一般的な旅行予約サイトで出てくる通常料金であれば比較対象として使えます。

ベストレートの通し方のコツは3つ

マリオットのベストレートですが、ルールを踏まえたうえで通し方のコツがあります。

ここでは基本的な3点をご紹介します。

予約する前に公式より安いサイトを見つけておく

公式サイトでの予約から24時間以内にベストレートの申請をする必要があるため、あらかじめ安い料金を見つけておかないとベストレートを通すことは難しいです。

公式サイトより安い料金を見つける方法としては、トラベルコやトリバゴ、Googleの料金比較を使うのが一番手っ取り早いです。

私はトラベルコを使うことが多いですが、好みの問題なので使い慣れたサイトを使いましょう。

また、料金変動もかなりあるので、狙っている日程があれば時々調べてみるとベストレートが使える時があります。

特に狙い目は楽天トラベルなどのセール時期や値段変動が起こりやすい1~3か月程度先の日程です。

クーポンや即時割引後の価格が比較料金として使える場合も…
一休やYahoo!トラベルでは付与ポイントの即時割引を利用できますが、比較料金として即時割引後の料金を申請して承認されることもかなりあります。
また楽天トラベルなどでログインしていない状態でも自動的に付与されるクーポンの割引が適用された価格でもベストレートの比較料金として使える場合があります。
もちろん会員限定の割引やクーポンを適用した料金はベストレートの比較料金として使えませんが、ログインしていない状態でも適用される割引料金は比較料金として使える場合があることを覚えておきましょう。(もちろん否認される場合もあるので、そのときは諦めましょう)

部屋タイプや朝食有り無しなどの条件違いでも探す

料金比較サイトですぐに公式サイトよりも安い料金が見つかれば良いですが、公式が最安値を謳っているだけあって簡単には見つかりません。

そのような場合には部屋タイプや朝食の有無などの違いで公式と料金に違いがないか確認してみましょう。

旅行予約サイトではセール時期などに朝食特典付きや1段階良い部屋が最安値になっていることもあって、そのような料金が公式よりも安くなっていることもあります。

公式サイトと旅行予約サイトの両方にあるプランならベストレートの申請ができますので、部屋タイプが良いプランや朝食付きのプランでもしっかり比較してみましょう。

ちなみに夕食付のようなプランでも同様のものが他のサイトにあって公式よりも安ければベストレート保証を受けられるので、実質食事分まで割引してもらうことも可能になります。

コメント欄に予約の内容と金額の詳細を書いておく

最後により安い料金の部屋を見つけてベストレートを申請しようとする際には申請のコメント欄に予約の内容と金額の詳細を書いておきましょう。

これを書いておくだけでベストレートがかなり通りやすくなります。

私の場合は以下のようなコメントを書いています。

Date : 2022.9.3-9.4 (1 night)
Room : 2 Bed, Corner
My booking room rate : 26940 JPY
My booking room rate (tax and service charge included) : 32300 JPY
Yahoo’s room rate:24208 JPY
Yahoo’s room rate (tax and service charge included) : 29292 JPY
URL :https://travel.yahoo.co.jp/00000061/?cid=20220903&cod=20220904&discsort=1&ikCo=y_opendoor&lc=1&pln=11306552&ppc=2&rc=1&rm=10000438

この時はヤフートラベルの料金と比較してベストレートを申請したときのものです。

Date (宿泊日)、Room(部屋タイプ)、公式サイトでの予約価格(booking rate, 税・サービス料込となしの両方)と比較料金(税・サービス料込となしの両方)と最後にその予約料金の直リンクを記載しています。

なぜこれを書くだけで通りやすくなるかというと、ベストレートを審査する人が安い料金の内容を判断しやすいからです。

比較すべき料金は税金・サービス料を抜いた料金なのですが、サイトによって表記がまちまちなのでこちらで税金・サービス料の有り無しの料金を計算しておくと審査する人が判断しやすいようです。

また、予約の直リンクURLを書いても予約サイトトップページからたどり着けない料金はNGという決まりがあるので、本来ならあまり意味はないです。

ですが、URLを書かずに申請したときに、記載の料金が見つけられませんでした、という回答で否認されたことはあったので、一応書くようにしています。

比較する料金は税金・サービス料抜きの値段ですが、私は必要項目の入力の欄では税金・サービス料込で記載しています。というのも楽天や一休のような日本のサイトだと税・サービス料込の値段しか出てこないので、比較しにくいためです。

また、コメント欄に書く税金・サービス料抜きの値段ですが、税・サービス料はマリオットのサイトで税・サービス料抜きの料金を表示させて、何%のサービス料と税金がかかっているか計算できます。
これを利用して税金・サービス料込の値段から税金・サービス料抜きの値段を逆算しています。

ベストレート 申請の一例

最後に私が過去にBRG申請して通った例を紹介します。

このときはJWマリオットホテル奈良で申請しました。

まずは公式サイトとトラベルコで料金を比較してます。

通常料金(キャンセル可)の公式サイト最安が49,896円に対して、agodaは同じくキャンセル可のプランで47,124円でした。

これを見るとベストレート保証が使えそうな状況です。

ですが、たまにトラベルコに掲載されている金額と実際にサイトに見に行った時の金額がずれていることがあるので、agodaのサイトに飛んで料金を確認します

すると、38,250円+税金・サービス料で47,124円だということが分かります。

ということでベストレート保証を申請します。

まず公式サイトで予約を入れます。

料金の概要の所を見ると公式だと40,500円+税金・サービス料で49,896円ということが分かります。

予約を入れた後、すぐにベストレート保証の申請フォームに入力していきます。

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ログイン状態であればお客様情報は自動的に入力されます。

今回のケースだと以下のように入力します。

ご予約情報
予約確認番号:公式サイトで予約したときの予約番号を入力
ホテル名:JW Marriott Hotel Nara
チェックイン日:5月7日(金)
チェックアウト日:5月8日(土)
予約のレートと:49,896 円
通貨:円(JPY)

比較料金情報
見つかったより低額の料金:47,124円
通貨:円(JPY)
どちらでこの料金を見つけましたか?:agoda.com
これはウェブサイトですか?それともアプリですか?:ウェブサイトを選択

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Date : 2021.5.7-5.8 (1 night)
Room : Deluxe 2 Double Bed
My booking room rate : 40,500 JPY
My booking room rate (tax and service charge included) : 49,869 JPY
agoda’s room rate: 38,250 JPY
agoda’s room rate (tax and service charge included) : 47,124 JPY
URL : adodaの料金が見れるページへの直リンク(予約情報を入れていく画面の一つ前の画面でプランと料金が見れるページのURL。予約情報入力画面のURLだとリンク切れになるため。)

リワードを選択:同額料金からさらに25%割引を選択(今回のケースは宿泊料金が高く割引の方がお得)

申請すると24時間以内に承認または否認のメールが届きます。

承認されればadodaの料金から25%OFFとなります。この事例だと28,687.50円(サービス料・消費税別)となりました。

また、承認後に料金が変わったことで予約内容確認のメールも届きますが、たまに届かないこともあります。

承認されればすぐに料金に反映されるので、ベストレート保証が反映された予約金額になっていることを念のためチェックしておきましょう。(一度反映されていないことがあったので)

このようにベストレート保証を使うことができれば、かなりお得に宿泊できるケースが多いので予約する前には公式サイトよりも安い料金が出ているかどうか、チェックすると良いでしょう。

以上、ベストレート保証と申請方法と通し方のコツでした。

補足 ホテル側がベストレート保証をする意味ってあるの?

このベストレート保証の内容を見るとホテル側(マリオット)に何らメリットがないように思います。

ですが、実はこのベストレート保証をすることによってホテル側にもメリットがあります。

まず一つが公式サイト経由予約してもらえる確率が高くなることです。

楽天やエクスペディアといったOTA経由でホテルが予約されて宿泊が成立した場合、マリオット側は手数料としてOTA側に10%程度を支払う必要があります。

一方公式サイトから予約してもらえれば、このOTAへ支払う手数料が不要になり、マリオットのメリットになります。

そしてもう一つのメリットがOTA側が安易に値下げできなくなる、という点です。

OTAは部屋の売れ行きが悪いと見れば、値下げして売り出したいと考えるはずです。

しかしベストレート保証があることにより、マリオットの公式サイトよりも値下げしてしまうと、マリオットで予約⇒ベストレートの申請とされてしまうため、結果として客はマリオットに取られてしまうわけです。

これによってOTA側は公式サイトよりも値を下げるのが難しくなり、結果として値段のバランスが保たれるようになっています。

なので、ベストレート保証でホテル側が損じゃないのか?とかはあまりに気にせず使っていきましょう。

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